皆さん こんにちは、神戸市垂水区のひまわり動物病院 院長の河口です。

転院されてくる患者さんに、「どこを痒がってますか?」と聞いたら

「あちこち全身です。今は皮膚がこんな状態になってるんです!」と言われて

「体のココです!ココ見てください!」って言われる方が多くいらっしゃいます。

僕の診察では、まず最初に・・・

  「いつ頃から痒みが出ているか?」

  「何を食べていますか?」    など

色々と質問しながらこの体にどんな原因が隠れているのかを考えています。

そして、実際に体の状態を診ていくと、皮膚病じゃなくて他の病気が原因で

皮膚を傷つけていることがあるんですね。今回はそのような事例を紹介します。

(その1)「顔や首のあたりを後肢で掻いてばかりいます…」

  ・・・こういう場合、外耳炎が多々あります。「外耳炎がありますね」というと

     ビックリされることがありますね。意外と気づかないものですね。

(その2)「背中~お尻にかけて口先でカミカミして脱毛している」

  ・・・これはノミの感染を疑わないといけません。

     皆さんはノミ見たことありますか?チョー気持ち悪いですよ。

     家の中に入り込んで繁殖しますので、散歩に行く子は一年中

     ノミとマダニ予防薬が必要です。  

(その3)「口元を引っ搔く」

  ・・・これはほとんどが菌の感染なんですが、今回は皮膚病以外の事例をご紹介します。

     口の中を見ると、歯石だらけで口臭がかなりひどい場合、歯周病が悪化して、

     歯槽膿漏のような状態になっていたり、グラグラの歯があるために痛くて

     仕方なくて、一生懸命、口を引っ掻いていることがあります。

     この場合、治療は皮膚ではなくて全身麻酔下での歯石取りと抜歯です。

     「麻酔がかわいそう」「歯はできるだけ残した方が…」と思われるかもしれ

     ませんが、痛い歯や歯肉炎をそのままにされるほうがつらいですよね。

 

ということで、皮膚病は皮膚以外からくることもあるんですよ。

「もしかして・・・」と思われたら診察にお越しください。

                兵庫県 神戸市 垂水区 ひまわり動物病院 河口祐一郎

ひまわり動物病院